芝浦一丁目町会の始まり
江戸から明治へ、日本の政治形態が大変革を遂げ、様々な制度や約束が入れ代わり、組織の改廃が進んだ。しかし、雲集した明治の野心家が政治政党を始め、専ら天皇親政の新政府をつくって西洋の文物制度を取り入れるのに汲汲とするばかりで、内政は旧習の廃止が急がれたものの、地方自治についての考え方は全く立ち遅れていた。名主、年寄制度や人別帳による町人-市民の生活は打ち棄てられたが、それに変わる新しい制度はなかなか生まれず、隣保共助とか町内親睦といった機運も生じなかった。さらに新時代の東京へは職と機会を求めて全国から人が入ってきたから、東京市中の生活は公的にはともかく、町内的には全く無秩序であった。いわゆる町内会という団体組織が整うには、大正12年の関東大震災が契機となっている。
ところで、一ヶ月間に700回を超える余震を伴って、東京全土を灰燼の中に叩き込んだ関東大震災が起こり、その結果災難を乗り越えるための団結が生じ、町内会的な自警団体が作られて、各地にそれが広がっていた。我が芝浦一丁目町会も、大震災から丁度一年後の大正13年10月21日に創立した。創立当時は南濱町会といったが、後に芝浦一丁目町会と改称している。初代会長には、地域の有力者であった細川力蔵氏が就任した。
【昭和9年芝浦一丁目町会創立10周年記念式】
昭和11年に優良町会として東京市から表彰され、以後役員の努力と会員各位の協力によって今日まで発展を続けていることは周知のとおりである。
歴代の町会長
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芝浦一丁目町会七十周年史
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*** 現在、調整中です 2024.10.11 ***
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